人気ブログランキング |

<   2019年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

蜜柑をめぐる記憶。

実家で暮らしているとき、冬になると蜜柑は必ずコタツの上にあった。

母が買ってきてくれたり、親戚や近所の人にいただいたりしていたのだろう。

熊本は蜜柑の名産地だからとくに。

でも当時のわたしにとっては、大してありがたくもない食べ物だった。

目の前にあるから食べてやってもいいよ。

そんな上から目線だった気がする。

ところが、だ。

東京でひとり暮らしを始めて、コタツのない生活になって以来、わたしの生活から蜜柑が消えた。

食べたくて買おうとするのだが、いかんせん高くて手が出ない。

なにせ5、6個入って398円だったりするんだから、高級品だ。

そのとき、ふと思った。

実家での暮らしはすべての面で恵まれていたんだな、と。

両親が買ってくれたものや、他者との密なコミュニケーションを通じて得たもの。

それらのおかげで、わたしは心も体も満たされていたのだ。

東京で驚くほど高い家賃を払うまでは、本当の意味で自立なんてしていなかった。

守られていたし、甘やかされていた。

蜜柑の価値さえ知らないコドモだった。


いまのわたしはどうだろう?
自立できているのかな。

とりあえず、高い家賃をまだ払い続けられている。

仕事で出会った人以外に、近所に気の置けない友人もできたし、蜜柑も迷わず買えるようになった。

蜜柑くらいで大げさだけど、ちょっとオトナになった気分だ。

きょうも蜜柑を食べた。

フレッシュな香りに癒されながら、甘い果汁を噛みしめながら…。

父と母の優しい顔を思い浮かべている。


c0221732_00051991.jpeg

by youyounote | 2019-01-31 23:02 | お仕事 | Trackback
書店などで配布されているPR誌「本の旅人」で、作家の畠中 恵さんと、声優の榎木淳弥さんの対談を司会・構成させていただきました。

畠中さんはお人柄がよく、とてもお優しい方。
そして、榎木さんはクールかつキュートなオトナのイケメンさん。

そんなおふたりが語らってくださるのですから、とても、とても、とっても楽しいお仕事でした!

カドブン(ネット)でも公開されているので、ぜひご覧ください♪





by youyounote | 2019-01-29 16:49 | お仕事 | Trackback

最近のお仕事。

ブログを書かないまま時が流れてしまいました。

行く月(=1月)は本当にあっという間に行ってしまいそう…。

忘れないうちに、最近の仕事について書いておこう。

▼「小説 野性時代」1月号は、中島健人さん(Sexy Zone)。2月号は、錦戸 亮さん(関ジャニ∞)。今年もジャニーズ所属のタレントさんにたくさんお会いしています。

c0221732_16324285.jpeg

中島さんの取材は都内某所のスタジオだったのですが、普通に路上で撮影しているチームもいて(「野性時代」はスタジオ内でした)、そういうときふと「ああ、ここは東京なんだな」としみじみ思う自分がいます。

当然ですが、わたしの地元をはじめ、他の地方都市ではありえないことなので……。

都会にいるという優越感に浸るとかそういうことではなく、「一般人も芸能人も、いろんな人がいる街なんだなあ」と噛みしめることがあるのです。

そういう意味では錦戸さんの撮影も東京らしい場所でした。

現在月9から放送中のドラマ「トレース 科捜研の男」の撮影中だったので、湾岸スタジオにて。

ゆりかもめの駅からは、フジテレビとレインボーブリッジと東京タワーが見えた! 
これぞ都会の景色という感じ!

どんなインタビューになったかは、ぜひ、雑誌でご確認ください。個人的にはグラビア写真に萌え萌えでした♡笑

c0221732_22545705.jpeg

今年もたくさんのトップランナーとお会いし、刺激を受け、そして、ほそぼそながら創作活動もしてゆこう。

しっかり働こう…。

そんな誓いを立てながら、過ごしている残り少ない1月なのでした。



by youyounote | 2019-01-26 16:44 | お仕事 | Trackback

鏡開きの日に。

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!


東京に戻り、きょうから平常運転を開始しています。

差し出した年賀状の返事がちらちら戻ってきており、年に1度の文通みたいで楽しいです(わたしも返事を書かなくちゃ!)

くすっと笑ったのは、高校~大学の同級生からの「そろそろ会いましょうか?」という一文。

毎年、「今年こそ」「会いたいね」と書きあって、もうどのくらい会っていないでしょうか。

だけど、その口約束っぽい感じもまた心地よくて。

どれだけ会わなくても、たぶん友情は変わらないし、思い出話だけじゃなく、「いま」の話もできる。

そんな安定感のある人こそ、わたしにとっては真の友人。

もちろん彼女の他にも、そろそろ会いたい人がたくさんいます。

だから今年は会いたい人に、自力で会いに行く年にしたいです。

自分からはなかなか誘わないし、仕切らないわたしなので……。

ということで「会いたい人に会いに行く!」を、2019年のマニフェストに掲げたいと思います。


故郷の熊本で過ごしたお正月は、いろんなドラマがありました。

心に残っていることは、両親と一緒に「死ぬまでにしたい10のこと 2019年版」を考え、紙に書き出したこと。

これは、わたしが新しい手帳を買ったときに必ず行っていることですが、父と母と書いたのは初めて。

「あー、7つまでしか思い浮かばん。あとは宿題にする!」と言ってペンを置いた父。

やはり後半行き詰まり、「畳の上でごろごろしたい」という願望をひねり出していたお茶目な母(ダメ出ししたら書きなおしましたが。笑)

両親の「死ぬまでにしたいこと」は日常と陸続きなことばかりで、それはイコール、いまが幸せということなのかもしれないと、娘としては嬉しかったです。

そしてふたりのしたいことが実現できるよう、サポートしていきたいと思ったのでした。

さて、きょうは鏡開きです。

正月に年神や仏に供えた餅を、無病息災を願いつつ食す、江戸時代から続く年中行事。

わたしも朝からお雑煮を拵(こし)えて、いただきました。


改めて、すべての人にとって平穏に過ごせる1年でありますように!


優しかった祖母を思い出しながら詠んだ初俳句。


亡き人の丸顔偲ぶ(しのぶ)鏡餅 


c0221732_14390212.jpeg

by youyounote | 2019-01-11 14:15 | つれづれ | Trackback

熊本出身・東京在住のライター・作家、高倉優子の仕事や日々のこと。エンタメ系インタビュー、エッセイ、書評等を執筆。著書に児童書『学校犬バディ いつもいっしょだよ! 学校を楽しくする犬の物語』(角川つばさ文庫)がある。読書会「東京女子書評部」を主宰。野菜ソムリエや、全日本あか毛和牛協会認定「あか牛大使」としても活動する。youyounote@yahoo.co.jp


by 高倉優子