<   2016年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧

大切なひととき。


熊本在住のSちゃんから「優子がブログでおすすめしていた映画『怒り』を観て来たよ」というメールが届いた。

熊本の映画館は地震の被害を受け、営業していないところも多く、彼女は自宅からかなり離れたシネコンへ出かけたとのこと。

しかも上映時間が限られているため、時間をやりくりして行ったそうだ。

地震の影響はまだまだ続いているんだ・・・。

何気ない文章から、そのことが伝わってきて切なくなった。

近くの映画館で観たいときに、自由に映画が観られる。
そんな当たり前の「日常」がはやく戻ってきますように。

彼女とメール交換しながら、祈るような気持ちになった。

彼女は、わたしがどれだけブログを滞らせようとも静かに見守ってくれ、「頑張っているね」といつも優しい言葉をかけてくれる。

そして、おすすめの映画や本を観たり読んだりして、感想を寄せてくれるのだ。

彼女も彼女で、仕事に、子育てに、趣味に、習い事に、とパワフル&感性豊かに過ごしていて、話していると元気がもらえる。

グチとか、悪口とか、つまらない噂話とか1度も聞いたことがない!

そういう気質がとても好き。


昨日は、隣県に住むKちゃんから、突然、しかも数年ぶりに電話がかかってきた。

「都内に出たからごはん食べませんか?」というお誘いだった。

Kちゃんは子育て真っただ中。
下の息子くんはまだ5歳。

昔から自分の時間を大切にしてきた人だから、ママになっても上手に時間をやりくりしてアクティブに動いているのだろう。

しかも「ターミナル駅まで出るよ?」と言ったのに「平気、平気!」と、わたしの最寄り駅まで来てくれた。

なんというフットワークの軽さ!
そして優しい心配り!

そういう気質がとても好き。

辛くておいしいタイ料理をもりもり食べて、夜景が見えるカフェでお茶タイム。

彼女もSNSが向いていないと感じているらしく、やめてしまったし、子どもの姿を世の中にさらすことに恐怖すら感じるとのこと。

確かに。

オーストラリアでは、親が勝手にネット上にアップした写真を子どもが「削除してほしい」と裁判で訴えた、なんていう事例もあったし。

子どもはもちろん、他者を所有物化してはいけないってこと……。

わたしも気をつけよう。

あとは、最近ハマっていることとか、仕事のことなど、いろんなテーマでおしゃべりをしたあと「元気でいたら、またすぐに会える!」と言い残し、彼女は颯爽と、西へ帰って行った。

かっこよかったなー。
そしてすごく、楽しいひとときだった!

ひとり時間も大切だけど、こういうギュッと濃縮した友人たちとの交流はやはり刺激をもらえていいものだ。

そういえば、先日書いた「とじる」という記事に対して、熊本在住の幼なじみも「いろいろ同感!」とメールを送ってくれた。

彼の体験談も散りばめられていて、グッときた。

ほんとうに、ありがたい。

みなさん、ありがとう……。

いろんな人がいてくれるおかげで、わたしがいられるのだということを、もう何百回目になるかわからないけれど、しみじみ噛みしめている。


▼気候のいいこの頃、お向かいの屋根の上にネコズがいる機会が増えました。眺めているだけで目尻が下がる〜。わたしの大切な、癒しのひととき。

c0221732_14350108.jpg


.




[PR]
by youyounote | 2016-10-23 15:04 | つれづれ | Trackback

禅の心にふれる。


現在入手できるファッションカタログ「三越通信」秋冬号の巻頭特集ページの構成を担当させていただきました。

c0221732_14181570.jpg

作家・篠田節子さんとともに日本の文化をめぐる企画で、今回のテーマは「禅」です。

篠田さんのナビゲートにより、鎌倉五山五位の寺格を持つ「臨済宗 建長寺派 浄妙寺」へ。

枯山水の見事な庭園、シックな喫茶室、すみずみまで手入れが施された境内といった美しいロケーションのなか、撮影を行いました。

c0221732_14182562.jpg

今回もまた、篠田さんは洗練された大人の雰囲気に包まれていて本当にお美しいです!(お洋服も小物も洗練されたものばかり)

語り下ろしエッセイでは、「自分で自分を救える宗教」として日本で広まり、いまや世界中に影響を与えている禅宗について、

なりたちとは?
どんな修行をするのか?
日常生活でいかに取り入れたらいいか?

などいったことなどを、わかりやすく解説してくださっています。

禅というと難しくかまえる人もいるかもしれませんが、じつはわたしたちがすでに生活のなかで実践していることや、言葉もたくさんあるのです。

有名な言葉だと、人との出会いは宝であるといった意味合いの「一期一会(いちごいちえ)」や、どんな1日でも最高の日であるということを意味する「日々是好日(にちにちこれこうじつ)」などなど。

故スティーブ・ジョブズはじめ、イチローやハリウッドスターも実践していた(いる)という禅の心得について、ぜひ触れていただければ幸いです。

素敵なお洋服も満載ですので、じっくりチェックしてください♪


無料のカタログ請求はこちらから。http://mtsuhan.jp/tsuhancatalog/1606.html



_


[PR]
by youyounote | 2016-10-21 13:54 | お仕事 | Trackback

c0221732_10483077.jpg

長年選考に携わらせていただいてきた、宝島社「日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞」から生まれた大型新人・武田綾乃さん。

彼女の著書でシリーズ累計100万部を突破した大ベストセラー『響け!ユーフォニアム』(以下、「ユーフォ」)シリーズ初の公式ガイドブック『響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌』(宝島社、640円+税)が発売になりました!

※ちなみに、ユーフォニアムとは「知名度がないことで有名な楽器」(本文での紹介分より)。そう、楽器なのです!

書き下ろし短編2作に加え、吹奏楽部の基礎知識、用語集、楽器の説明や、アニメ化に関わった方々からの応援コメントなど「ユーフォ」シリーズ、ファン垂涎の濃くてボリューミーな内容となっています。

わたしは今作のなかで、著者の武田綾乃さん「1万字インタビュー」を担当させていただきました!

お若いのにとても聡明で、チャーミングな武田さん。
また、選考委員のころからお世話になっている、敏腕編集者のAさん。

おふたりとご一緒できて、とても幸せな仕事でした!!!

取材というより、女子会みたいな雰囲気で、本当に本当に楽しかったのです。

このシリーズを書いたきっかけをはじめ、登場人物の描き方、モデルになった人物など創作の裏側はもちろん、「作家・武田綾乃」ができるまでの“執筆前夜”についても聞かせていただいています。

「ユーフォ」シリーズのファンのみならず、作家を目指す方にとっての指南書としても役に立つのではないかと思います。

ぜひ、お手にしてください! シリーズ未読の方は、この機会に読書で深遠なる吹奏楽の世界に触れてください!

詳細はこちら。http://tkj.jp/info/euphonium/

なお、現在、TOKYO MX1、ABC朝日放送、KBS京都、テレビ愛知、tvk、BS11にて、TVアニメ(2期)も放送中です。

そちらも併せてお楽しみください♪



[PR]
by youyounote | 2016-10-19 10:49 | お仕事 | Trackback

とじる。

今年半ばくらいから、わたし、とじています。

ん? とじる?

どこを?
なにを?

すごくシンプルに、でもちょっとかっこつけていうと「心の窓」を閉じているのです。

わたしは、踏んだことのない土を踏みたい! 知らない人と出会いたい! 面白いことに巻き込まれたい!

という欲求がずっとずっと、ずーっと強かった。

でも、心の窓を全開にしておくと、物事を熟考したり、ゆっくり追求することがおざなりになってしまうことに気付いたのです。

チャージしないと、すっかすかの、からっからの、ばっさばさになっちゃうなーって。

で、もっとスロウに生きたいし、もっと狭い場所で深く誰かとつながりたいなと思い、とじることに決めました。

と書いているけれど、自動ドアみたいにシャーっと、とじたわけではなく、気がつけばそろりそろりと手動で、しかも「しまっていった」というほうが正解ですが。

手始めに、SNS系やニュース系のスマホアプリをアンインストール(すなわち、削除)してみました。

仲のいい友人の最新ニュースをキャッチアップできないのは寂しいけれど、同時に、グチ全開&自己顕示欲満載の超絶つまらない知人(※ここ大事!友人ではないのです!)の文章や、悪意に満ちたゴシップ記事を読むこともなくなるわけで。

これが精神衛生上、非常によろしいのです。

また、メッセンジャー機能もオフにした&LINEなどをやっていないわたしには「携帯メール」が唯一の連絡手段となりました(仕事ではもちろん、PCメールも使っています!)

でもまったくもって困らない。

これが、面白いほどに不便じゃないのです。

っていうか、ちょっと前までこれが普通だったんだよ? って声を大にしたい。

みんな、思い出してよ~! って(笑)

便利すぎるツールは、「既読スルー」とか「毎日同じ時刻にグループに参加しないと仲間外れにされちゃう」なんていう現象を生み出し、人間関係をこじらせてる人多し。

便利なのも考えものですね。

SNSに夢中になりすぎたら、いつ本を読むの? 映画を観るの? 海外ドラマを観るの? お手紙を書くの? 

時間がいくらあっても足りません。

そして不思議なことに、とじていると、「すきだな」「会いたいな」「声が聞きたいな」と思っている人から連絡が来るのです。

これはいったいどういう原理なのだろう?

本当に不思議です。

実際に最近連絡を取り合ったのは、みんなそういう人ばかり。

メールを2~3往復したら「ばいばい、またね」って言い合う短い交歓だけど、すごく濃密で、親密で、温かな心の交流ができる。

次に連絡を取り合うのは、半年後か1年後くらいだったりするのかもしれない。

でもそのくらいの距離感が心地よくて。

そういえば、こないだ友人とカラオケに行ったら、「歌い上げる系とか、バラードばかり歌ってない?」と指摘されました。

わあ、それもやっぱりとじているせい? 

心がスロウを求めているのかな!?

選曲に関しては無意識だったから、彼女の分析に驚かされました。

とじるとは、心の充電をすること。
ゆとりを生むこと。

パワーチャージができるまで、もう少し、このとじた生活を楽しみたいと思います!

私信:ご面倒ではありますが、わたくしにご用の折は、携帯メールを送るか、電話を鳴らしてくださいませ♪(ペコリ)

そういえば、ブログの写真も風景ばかり。美しいものに惹かれるこのごろ。これも「とじている」せい(おかげ?)なのでしょうか。

▼雨上がり、近所の公園にて。水たまりに映る風景が美しくて、吸い込まれそうになった。そして、ひと足早い秋を見つけました。

c0221732_00350630.jpg


c0221732_00372855.jpg




[PR]
by youyounote | 2016-10-16 22:55 | つれづれ | Trackback

ディア、お母さん。

きょうね、マンションのベランダから「風が気持ちいいなあ」って、通りを見下ろしていたのです。

美しい夕暮れ時。

ランドセルを背負った少女が、お向かいに住む“お花おばさん”に「こんにちは」って挨拶しているところでした。

それはとてもとても、平和で微笑ましい光景で。

そうそう、お母さんが“お花おばさん”にもらってきた寄せ植えの多肉植物「セダム」がね、こないだ花を咲かせたよ。

ほら、以前のブログに書いたでしょう?


淡いピンクの、かわいらしい花をつけたよ。
なんだか、とてもけなげに咲いています。

c0221732_01285413.jpg

“お花おばさん”とわたしは、会ったら挨拶するくらいの間柄だけど、心の中ではいつも「素敵な花をありがとうございます」って、つぶやいてるんだ。

「話しかければいいのに!」

お母さんはそう言うかもしれないけど、わたしはお母さんほど社交的じゃないからね。
初対面の人から寄せ植えをもらえちゃうような、そんなチャーミングさ持ち合わせていないから。

お母さんがこっちに遊びに来たら、また彼女と楽しくおしゃべりして、お花が咲いたことを伝えてください。

遊びに来てくれるその日を、お花に水をあげながら、楽しみに待っているね。
それから「セダム」の隣に寄せ植えにするお花、何か買ってこなくちゃ。


.




[PR]
by youyounote | 2016-10-07 01:30 | つれづれ | Trackback
またまたまた、アップするのが遅くなってしまいましたが、最近のお仕事情報です!

現在発売中の「小説 野性時代(10月号)」の巻頭グラビアにて、俳優・渡辺謙さんのインタビューを担当しました。

映画『怒り』についての話を中心にお聞きしています。

c0221732_23341676.jpg


お目にかかるのは、映画『許されざる者』で取材させていただいて以来、2度目でした。

ルックスが渋くてかっこいいだけじゃない。
言葉の選び方がすごく詩的で、的確で、豊かなボキャブラリーを持った方だと改めて思いました。

あんな風に年齢を重ねることができ、50代を迎えることができたらどんな幸せだろう……。

そう思いながら、発せられる言葉のひとつひとつを胸に焼き付けました。
手にして読んでくださったら幸いです。

そして、吉田修一さんの同名原作『怒り』もぜひ!
上下巻の大著ですが、ぐいぐい読めます。

映画とはひと味違う、活字ならではの臨場感を味わっていただければと思います。




.



[PR]
by youyounote | 2016-10-06 23:32 | お仕事 | Trackback

熊本出身・東京在住のライター・作家、高倉優子の仕事や日々のこと。エンタメ系インタビュー、エッセイ、書評等を執筆する。著書に児童書『学校犬バディ いつもいっしょだよ! 学校を楽しくする犬の物語』(角川つばさ文庫)がある。読書会「東京女子書評部」主宰。アンアンウェブ 公式アンバサダー。「本棚ダイアリー」連載中。youyounote@yahoo.co.jp


by 高倉優子