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カテゴリ:エッセイ( 34 )

鉄道旅。

最近、深夜に俳優の関口知宏さんが鉄道旅をする番組の再放送がやっていて、毎日観ていた。

15年くらい前の番組だから、乗り合わせる女子高生たちがギャルっぽかったり、当然スマホじゃなく、折り畳み式の携帯を使っていたりして、時の流れを感じる。

そしてわたしの実家の最寄り駅にも降り立っていて、「そんなところにまで行ったの!」と驚いたりした。

終着駅が近づいたとき、関口さんがこんなことを口にした。

「旅で出会った人とはすぐに別れなければならなくて寂しい。でもふだん会っている人とだって必ず別れる日がくる。人生は出会いと別れの繰り返しなのだということを、この旅で改めて実感した」

その別れは死別だけじゃなく、ケンカ別れということもあるだろうし、理由もなく疎遠になってしまう人だっている。

だからもう、本当に本当に今が大事なんだと思う。

今の気持ちで、好きな人や好きな場所を自分で見つけて、選んで、そこにいること。

みんながやっているからとやりたくないことをやるのではなく、トレンドだからと似合わない服を着ることはなく、気が合わない人と慣れ合いで一緒にいることもない。

心に嘘をつかずに生きるべきなのだ。

そして旅とは、今いる場所の心地よさを実感するためや、一緒にいる人の優しさをかみしめるためにあるのかもしれない。

関口青年(当時30歳くらい?)のシャイな横顔を見つめながら、そんなことを思った。


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by youyounote | 2019-05-09 15:47 | エッセイ | Trackback
Mrs. GREEN APPLEがすきだ。

まずなにより歌詞が心に響く。

若さゆえの痛み、苦しみ、そして希望や煌めき。

それらが散りばめられた曲を聴いていると、大人になってすっかり平和ボケした心がキリキリと痛む。

まかりとおった慣習に憤ったり、誰かのために無条件で一生懸命になったりすることを忘れたくない。

見た目の若さを保つことより、心のやわらかさを失くさず、瑞々しい感性を持ち続けられる人でいたいと願う。

きょうもMrs. GREEN APPLEを聴いている。

そのことを忘れないように……。


▼東京ミッドタウン日比谷。東京の街はちょっと見ない間にどんどん移り変わる。浦島太郎にならないように写真に撮って記録する。

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by youyounote | 2018-09-26 16:08 | エッセイ | Trackback

『つばめ』を聴いて。

6月ももう半ば。

毎年恒例、この時期に聴きたくなる山崎まさよしさんの『あじさい』を聴く。

優しくて美しい曲。

エンドレスリピートしたくなるけれど、気分を変えて『つばめ』も聴く。

こちらもやっぱりいい曲です。

前の家からは、遠くに新宿のビル群が見えました。

毎晩のように、ビルの上に取り付けられた赤いランプ(飛行機がぶつからないため高層ビルに取り付けなきゃいけないらしい)の点滅を見つめていた。

空の星が見えない代わりに、そういう地上の星的な光が輝いているのが東京の夜。
「人工的」だとしばしば揶揄されるけれど、わたしはとてもすきなのです。

新宿のビル群を見つめていたとき、いつも脳内に流れていたのが『つばめ』でした。

山崎さんが、山口に住むお母さんに宛てて作った曲だと聞いたことがあるけど、本当なのでしょうか。
だとしたらなんて素敵なラブレターなのだろう。

景色や住む人がめまぐるしく入れ替わる街にいて、「自分は変わらない」と言い切る。
それはたぶん、「自分は自分の信じた道を行くんだ」という決意。

そのブレなさ加減がとてもよいです。

わたしも変わりたくないところは変えないぜ! ブレずに生きたい。

山崎さん、さすがにもう、道に迷うことはなくなったでしょうか?
わたしはいまでも新宿に行くと、もれなく迷子になってしまいますが。笑

https://www.youtube.com/watch?v=skOa_T4i4ds


▼たくさん撮ったはずの新宿ビル群の写真が見つけられないので、去年、仕事で行った鎌倉の風景を! あじさいは勝手に決めてる誕生花。だから余計、すきなのです♡


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by youyounote | 2017-06-11 16:27 | エッセイ | Trackback

女に生まれてよかった。

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さびしくなったら、公園に行く。

噴水のはじける水しぶき、ひびく子どもらの声、薫り立つグリーン。

目で、耳で、鼻で、いろんなものに宿る「生」を感じる。

ゆっくり歩いて、花粉を気にしつつも、胸いっぱい深呼吸をする。

そのうちに、心のすきまが埋まっていく。


公園の帰り道、小学生の女の子たちが、「ランドセルじゃんけん」をやっていた。

じゃんけんで負けた子が、友だちのランドセルを指定の区間だけ、運ばなければいけないというゲーム。

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「わたしも、子どものころやってたよ!」

と、話しかけたい気持ちでいっぱいだったけど、ぐっとこらえて、そっと見つめていたら、ひとりの子が「こんにちは」と、言ってくれた。

「こんにちは」と笑顔で返して、しばらく歩いたあとで振り返ったら、ちょうど次のじゃんけんをしているところだった。

(まだ、やってるし!)と微笑ましく思いながら、遠くから写真を撮らせてもらった。

国連が定めた女性たちをたたえる日「国際女性デー」の翌日に、わたしは心の底から思った。

「女に生まれてよかった!」と。

だって男だったら、変質者だ。
あやしすぎる。笑

女の子たちの楽しげな声を背に、のんびり歩いた。
家に戻ったときには、さびしさが少しやわらいでいた。



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by youyounote | 2017-03-10 00:46 | エッセイ | Trackback
去年、高知を旅して綴ったエッセイが、少し前にアップされました。

SNSで更新したり、友だちにメールで伝えたりしていたものの、ここに書くことをすっかり忘れていたのであらためて紹介したいと思います。

人気サイト「こうち女子旅プロジェクト」のなかで、高知ファンのクリエイターが高知愛をつづる「Colorful!100色こうち旅」に、8人目の旅人として登場しています。


エッセイのタイトルは、

『そして、私は、恋に落ちた。』です。

https://www.attaka.or.jp/kochiwoman/detail/new/


ガイド役を務めてくださったユリコさんは県外からの移住者で、高知城内にある県庁のなかで日々、観光PRの仕事に邁進されています。


そんな彼女がサラリとつぶやいたひとことが、旅を終えたあともずっと心に残っていました。


「毎日、高知城のなかで働けることがとても幸せ。ああ、移住してよかった。本当に高知に来てよかったです」と。


城好き!城下町ラブ!のわたしは、心の中で超高速でうなずきました。


さらに、熊本地震のあと、彼女はこんな言葉をメールで送ってくれたのです。


「高知城の石垣も修理を繰り返して美しくなりました。だから、熊本城だって大丈夫。きっときれいに修復されますよ。私、熊本に遊びに行きますね!」


嬉しかったなあ。


城下町がつなぐ、縁と友情とでもいいましょうか……。


私もまたすぐに高知に行きたくなりました。いえ、熊本が落ち着いたらきっときっと行きたいと思います!


▼青空に映える高知城。去年の旅では、じっくり見てまわることができなかったので、次回の楽しみにとっておきたいと思います。

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歌手で、女優で、振り付け師のAKINAちゃんも、このエッセイの紹介をブログに書いてくれていました! 嬉しいー! ありがたいー!

コチラ。

AKINAちゃんは長年芸能界に身を置いているのに、本当にピュアで、キレイな心の持ち主なんです。

こうやって飾らない感想をつづってくれるって、なかなかできないし、とってもとっても嬉しいこと。

どうしてあんなにキラキラでピュアピュアのマインドのままでいられるんだろう? 本当に感心しちゃうよ……。

そうそう、AKINAちゃんといえば、1ヶ月間の産後ダイエットを敢行し、その経過をブログに綴って大反響を巻き起こしたばかり!

わたしも地震後、「モノやゼイニクは、すべて不要だ! 断捨離だ!」と心に決め、健やかに生きていくために、片付けと、ダイエット&体づくりを始めたところだったので、

AKINAちゃんを「先生」または「師匠」と呼び、いろいろ教えてもらうことにしたのでした。笑

運動や、効果的な食事、サプリメントなどなど。学ぶことが多すぎる……!

やっぱり、女優さんって元がキレイなだけじゃなく、人一倍、努力しているんだなーとしみじみ思ったしだいです。

▼見よ、このビューティーな微笑み。ダイエットを始めて3週間ほど経っていたこのとき、すでに2キロ以上の減量に成功していたAKINAちゃん。アゴのラインがすっきりシャープになっていて、美しさに磨きがかかっていました。

隣にチラッとベビーカーが写っている娘ちゃんは現在8ヶ月。そう!AKINAちゃん、ママなんだよなあ。とても見えない……。それも、食事制限とトレーニングの賜物だね!(この日のランチも、食物繊維や野菜中心のヘルシーな内容でした。でもおいしかったよ♪)

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師匠の話を聞き、か・な・り、触発されたわたしは、自分にできる範囲のことをマイペースに頑張っていこうと気持ちを新たにしました!笑

目標は大幅な減量というよりは、「軽やかな、そして、疲れづらい肉体を作ること」という感じ。

とりあえず、スクワットと腹筋、そしてプロテインの摂取は欠かせない日課となりました。

無理しない程度に……ね♡


AKINAちゃんの産後ダイエットの結果は、6月2日(木)11:30~「酵水素328選」PRイベントとして、youtubeで生配信されるそうです。


お笑い芸人「たんぽぽ」の白鳥さん、川村さん、ゲッターズの飯田さんも登場されるそうです。何か占ってくれるのかしら???


お時間のあるかたはぜひご覧ください♡ わたしも見たいと思います!


生配信をみるにはこちら。→https://www.youtube.com/watch?v=4LVpdPpd88Y





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by youyounote | 2016-05-30 23:14 | エッセイ | Trackback

目が合う幸せ。

目、合ったよね?

先に見つめていたのは、わたしのほう?
それとも、キミ?

どちらにしても、すごくうれしい。

見つめて、見つめかえされて……。
まるで奇跡のような一瞬。

同じ空の下にいられる幸せ、かみしめている。



▼屋根の上でくつろぐ、ブラック・キャットくん。まあ、本当のところは、最初に見つめるのは、たいていわたしのほうだけどね!(笑)
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by youyounote | 2014-12-08 01:50 | エッセイ | Trackback

Mirror(ミラー)。

その人の撮る写真には、愛が詰まっている。

性能のいいカメラで撮った、アングルばっちりの写真だったとしても何も感じないってこともあるけれど。

その人が撮る写真はいつも、楽しげな声や、優しいまなざしが写りこんでいる気がする。

だから心惹かれるのだろう。

わたしも下手なりに、あんな優しい写真が撮れたらいいな、と思う。

写真の勉強だけじゃなく、心を磨くことが大切なんだろうなあ。

結局のところ、写真も文章も、人柄を写す鏡なんだろうな!

最近ヘビーリスニングしている、Mr.Childrenの『Mirror(ミラー)』を聴きながらそんなことを考えた。

▼このところ、このベストアルバム「MR.CHILDREN 1996-2000」ばかり聴いています。
『Mirror』はもちろん、『Everything(I'ts you)』や『終わりなき旅』など好きな曲がいっぱい。

桜井和寿が創造し、歌う曲(世界)の住人になれたらいいのに、といつも思う。

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by youyounote | 2013-04-09 06:16 | エッセイ | Trackback
学生のころ、仲が良かったある男の子が大失恋をして、
見てられないくらい落ち込んでいたことがありました。

そんな彼を励ますべく、仲間と一緒にカラオケに誘ったのですが、
本人はわたしたちの気持ちを知ってか知らずか、暗い曲ばかり叫ぶように歌い、

「こんなことなら、出会わなければよかった。
あの子のことなんて好きになんてならなければよかった!」と繰り返すばかり。

でも、ある女の子(A子ちゃん)がこう言ったのです。

「そんなことない! たとえ失恋したとしても、思い出は残るじゃない。
誰かを大切に想った気持ちまで、ムダだと思ったら悲しすぎるよ」

彼は涙をこぼしながら、うなずいていました。
そしてその後、時間はかかったけれど、ちゃんと立ち直ってくれたのでした。
いまとなっては、なつかしい思い出。


さてわたしには、11月になると観たくなる映画があります。
キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンがW主演した『スウィート・ノベンバー』です。

最初はタイトルとキャスティングからして、ただの甘いラブコメと思っていたけれど……違いました。
甘いだけじゃなくて、しょっぱくて、苦くて、痛くて、でも優しかった。

だからこそ、心に残っているのだと思います。

観るたびに、カラオケの席でA子ちゃんが言った言葉を思い出します。

そして、こう思うのです。
「誰かを大切に想うこと(想えたこと)は、かけがえのない宝物になるんだ」と。

キアヌ&シャーリーズ! そんな気持ちにさせてくれてありがとう。

11/18(日)18:30から、無料で見られるBSチャンネル「Dlife」(ディーライフ・BS258)で
『スウィート・ノベンバー』が放送されるそうですよ。

観たことがない方はもちろん、もう観たよ、という方もまっさらな気持ちでもう1度!
「甘くて優しい11月の物語」をぜひ味わってみてください。

わたしもきっと、また観ちゃうんだろうな(笑)

▼映画の舞台である、サンフランシスコの秋の街並みがとても美しいんです。
東京の街路樹も少しずつ色付き始めました。いよいよ、秋本番ですね。
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by youyounote | 2012-11-15 21:51 | エッセイ | Trackback

わたしの帰る場所。

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長野で見た空。
夕焼けを追いかけるように走っていたら、今度は青い闇に追いかけられてあっという間に夜になった。

生きていたころ祖父母が暮らしていた、熊本・阿蘇の風景に似てるなあ。
滞在中、何度もそう思った。

とても不思議なんだけど、東京にいるときはあまり思い出さなかったのに
似た景色のなかにいたらなぜか、里心がついて帰りたくなってしまった。

おじいちゃんもおばあちゃんも、もういないのに。
「よう来たね」といって、とうもろこしを焼いてくれたり、おまんじゅうを蒸かしてくれたりしないのに。

夕焼けの向こう側に、祖父母の優しい顔が見え隠れ。
束の間の郷愁。

けれど、新幹線を降り、山手線に乗り換え、渋谷駅に降り立った瞬間、
心のなかで「ただいま!」と大きな声で言ってる自分がいた。

非日常から日常へ、スイッチが切り替わった瞬間。

なんだかんだいって、わたしは東京が好きなんだろう。
ここがもうわたしの居場所で、帰るべき場所なんだ。

さあ、あしたからまたこの街で頑張ろう!
by youyounote | 2012-10-17 03:19 | エッセイ | Trackback

自分にとっての幸せ。

長野取材に行く前に、いろんな方とお話をしたり、関連のホームページを見ていて改めて思った。
人生とは「どこに住むか」ではなく「何がしたいか」ということが大事なのだ、と。

いや、もちろん、「どこ」であるかは非常に重要ではあるけれど、
でも、その前に「何がしたいか」それこそが最重要なのだと思う。

親の介護だったり、夫や妻の転勤だったり、子どもの環境のことだったり、
自分だけで住む場所を決められないことも多いけれど、
でもどこにいようと、やりたいことを夢に描いて生きることはできる。

だからこそ「何がしたいか」なんじゃないかと思う。

わたしはいま東京で暮らし、いろんな人を取材したり、いろんな国や街へ旅をして、人と出会うのが幸せ。
だからここを選んで住んでいる。

よく「いつか九州に戻るの?」と訊かれるけれど、正直なところ、そのときが来てみないとわからない。
未来のわたしが何をしていたいのかは、いまとは違う可能性だって大いにあるから。


あるホームページに、結婚を機に長野へ移り住み農業をしている女性が
「夢は世界平和。そのために自分が幸せと思える生き方をしたい」ということを書いてらっしゃった。

その人にとっては、好きな人と一緒に農作物を作り、それを誰かに食べてもらうことが幸せ。
だから都会を離れ、そこで暮らしていくことを決めたのだろう。

自分は何がしたいのか。誰と、どこにいたいのか。

幸せって何だろう? 答えが出なくて悩んでいる人は、心の声に耳を傾けてみるといいかもしれない。


▼先日の中秋の名月。台風通過中だったけれど、雲間から満月が見えた! 東京の空も捨てたモンじゃないと思う。
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by youyounote | 2012-10-07 23:23 | エッセイ | Trackback

熊本出身・東京在住のライター・作家、高倉優子の仕事や日々のこと。エンタメ系インタビュー、エッセイ、書評等を執筆。著書に児童書『学校犬バディ いつもいっしょだよ! 学校を楽しくする犬の物語』(角川つばさ文庫)がある。読書会「東京女子書評部」を主宰。野菜ソムリエや、全日本あか毛和牛協会認定「あか牛大使」としても活動する。youyounote@yahoo.co.jp


by 高倉優子