好きなドラマ。

朝ドラ「半分、青い」見てますか?

わたしは見ています。

今はもう、半ば惰性ではありますが……。

北川悦吏子さんの脚本だから、恋愛がメインの要素になることは理解(納得?)していたつもりでした。

でもやっぱり朝から(いや再放送の昼でも夜でも)愛だの恋だの……そればっかりだと辛いなあと思うこの頃です。

わたしは朝ドラ特有の、仕事に人生を捧げる人や、誰かのために駆けずりまわっている人の物語が見たいのです。

「あまちゃん」の主人公アキは、アイドルになるために七転八倒していた。

その姿は必死でけなげだったし、周りの大人も彼女の成長を見守りながら、それでいて自分たちもアップアップしていたりして……心から応援できたし、共感した。

でも「半分、青い」の鈴愛(すずめ)の漫画への向き合い方にはモヤモヤしたし、鈴愛の母親が「あの子に才能がないことは私が一番わかっている。だから普通に結婚させてあげたいんです」といったことを語るシーンには、「え?そこで親が出てきちゃうの???」と驚かされた。

よく「結婚に逃げる」といった表現をするけれど、命を捧げたいほど好きなものからは逃げても逃げても離れられないものだと思う。

だから「逃げる」という表現をしている時点で、鈴愛にとって漫画は生涯を賭けるものではなかったということ。

それでもいいんです。

生きて行くために、夢を諦めなければならない時もあるだろうし、みんながみんな、好きなことを一生続けていけるわけではない。

それもわかってる。

でもね……世知辛い世の中だからこそ、朝ドラくらい夢を見せてほしいんですよ。

「わたしは仕事のために、家族のために結婚しません!」と高らかに宣言し、雑誌作りに邁進していた「とと姉ちゃん」の常子みたいな、頼もしい主人公が見たいのです。

何も北川さんの脚本をディスっているわけでもなく、主演の永野芽郁ちゃんの演技に文句を言っているわけでもありません。

単に好みの問題ですので、悪しからず!

というわけで、わたしが好きなドラマのお話を。

今季始まった中でのお気に入りは、「この世界の片隅に」(TBS系列)です。

ちゃんと原作へのリスペクトも感じられるし、登場人物たちの心の機微を丁寧に描いていて好感が持てます(ただし現代パートは不要だと思ったけれど!)

戦時中の広島の人たちが主人公。

まさに、愛だの恋だの言ってられないご時世、家族や親戚やご近所さんたちと共存しながら、ささやかに生きる女性の日々を紡いだ物語です。

終戦記念日のある夏のシーズンに連続ドラマとして放送されるとこはとても意味深いと思います。

日曜日の楽しみが増えました。

▼「この世界の片隅で」で松本穂香さん演じるヒロイン・すずの夫を好演している松坂桃李さん。ふたりの初々しいやりとりにキュン♡ 尾野真千子さんの小姑役といい、なんてぴったりのキャスティング!


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by youyounote | 2018-07-17 01:30 | つれづれ | Trackback

熊本出身・東京在住のライター・作家、高倉優子の仕事や日々のこと。エンタメ系インタビュー、エッセイ、書評等を執筆する。著書に児童書『学校犬バディ いつもいっしょだよ! 学校を楽しくする犬の物語』(角川つばさ文庫)がある。読書会「東京女子書評部」主宰。アンアンウェブ 公式アンバサダー。「本棚ダイアリー」連載中。youyounote@yahoo.co.jp


by 高倉優子