1冊の本を読み、語り合う部活動「東京女子書評部」の例会を6月30日に新宿で開催しました。
課題図書は、『焼肉ドラゴン』(角川文庫)。
在日コリアンの劇作家、鄭 義信(チョン・ウィシン)さんの著書にして、初の映画監督作でもあり、元々は、複数の演劇賞を受賞した彼自身の演劇作品でもあります。
つまり、演劇、文芸、映画という三部門に渡り、鄭さん自らが手がけた作品ということ!
多才な人とは、こういう人のことを言うのでしょうね~。
公開に先駆け、映画を観たという編集者で副部長の江里子さんが「語り合うのにもってこい」と小説版を課題図書に選んでくれました。
ちなみにメンバー香織は、お芝居を観たことがあるらしく、また在日コリアンの社長が営む出版社で働いていたこともあり、思い入れたっぷりに語ってくれたのでした。
▼新宿の和カフェでの書評会。とても暑い日だったので、コールドドリンクで乾杯。スッと汗がひきました。
以前、鄭さんの作品は「悲劇と喜劇が混ざり合っている」と何かで読んだことあったけれど、今作もまさしく。
在日文学は読むたび、申し訳ないような切ないような気持ちでいっぱいになるけれど、この作品はユーモアと笑いが散りばめられていて、本当に喜劇と悲劇の塩梅が絶妙!
鄭さんの人柄や、もっというとイデオロギーがにじみ出ている。
単なる笑って泣ける家族小説ではないけれど、ちゃんと笑って泣けるエンターテインメント作品になっていて、語り甲斐がありました。
書評会が終わった後は、香織の店「ルタン」へ移動。
由美姉さんが、サプライズでバースデーケーキと花を準備してくれて、みんなでお祝いしていただきました。
優しいなあ、嬉しいなあ。
まだまだ誕生日が続いているみたい♪
▼<リーポール>のケーキは、ブルーのゼリー生地に星型のゼリーやフルーツがあしらわれた清涼感のあるサマースイーツ。さわやかな美味でした♡
ひまわりなどビタミンカラーの夏の花でまとめられたブーケは、眺めていると元気が湧いてくる!
ろうそくを消すとき「ずっとみんなと本を読んで語り合えますように……」と、祈りました。
ついでに、面白い映画がたくさん観られますように!
本と映画と、感想を語り合える友がいれば、元気に長生きできそうだもの♡