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リテラシー、そして良心について。

お笑い芸人、キングコングの西野亮廣さんのブログを読んでいて、胸がギュンとしました。

キュン、じゃなく、ギュン。
※「わかるわかる!」というニュアンスです。

4/25付けの「編集の範疇を超えないで」という記事。

取材しにきた雑誌の人が、言ってないことを書いたり、別の媒体から言葉を引用してきて、ブチ込んできたりすることに怒っているという内容で。

じつは、わたしも同じことをされたことがあるんですよ。

知り合いの編集者が、わたしが過去に取材したことのある作家にインタビューするというので、そのときの記事を資料として差し上げたんですね。

で、完成した雑誌を読んだら、わたしの記事をコピペしたかのような内容だった……。
いえ、まるきりのコピペでした。

えっ? 取材してないの?

と思ったけれど、ちゃんと、ライターを立ててインタビューしたとのこと。

でもよくよく聞いてみると、その編集者が「取材時に面白い話が聞けなかったから」という理由で、わたしの記事から「面白いところだけを抽出した」と言うではないですか。

ええっ? それってそれって、ぜったいやっちゃダメなことでしょ!

と思ったけれど、今回だけのことならばととくに何も言わずにいたら、その人は違う場面でも同じことをやったんですね。

しれっと確信犯です。
ヤラレター!

ある俳優さんへのインタビューを終え、記事を書き上げたところ、原型がわからないくらい変えられてしまったのです。

現場で聞いていない話もぎっしりと、つづられていました。

「さすがにこれはダメですよ、盗作になりますから」と伝えたら、「え? うちでは他のインタビュー記事から引用すること、フツーにやってますけど?」って……。

わたしはそのとき、その人とは2度と仕事をすまいと心に誓いました。

プロの仕事じゃないし、それ以前に、人としての良心の問題だよ、と。

似たようなことがあったからこそ、西野さんの気持ちがわかる気がします。

そして、わたしもプロのインタビュアーとして、気をつけなくてはと襟を正したしだいです。

インタビュアーは、インタビュイー(取材する相手)の考えや感情を、自分のフィルターを通して文章にする職業ではあるけれど、地の文以外で自分の意見を語ってはいけないと。

それは「自分の庭」でやるべきことなのだから。

しごく当たり前のことだけど、忘れないように心に刻まなければなりません。

そういえば、かなり昔、西野さんにインタビューをさせてもらったことがありました。

もうどんな内容だったのかすっかり忘れてしまったけれど、言葉があふれ出て止まらない、嬉々とした表情だけは覚えています。

またいつか、インタビューさせていただきたいなあ。


インタビューで思い出したのですが、過去、一番苦労した取材が神田沙也加さんでした。

デビュー当時なので彼女は17歳。

まだ、アーティストネーム「SAYAKA」として、活動してなさっていたころです。

「読者が聞きたいだろう話=彼女には触れてほしくないこと」

そこに踏み込んだ結果、話はまったく盛り上がらず……。

でも悪いのはわたし。

もっともっと、心に寄り添った聞き方ができたはずだから。

人間的にもライターとしても、まだまだ未熟でした。

苦いけれど、大切な想い出です……(遠い目。笑)

そんななか、ハッピーなニュースが飛び込んできました!

神田沙也加さん、ご結婚おめでとうございます♡

どうぞどうぞ、お幸せに♪と願ってやみません。

今度お会いすることがあったら、もっとスマートにインタビューさせていただきますからね。

きっときっと。

いえ、そうできるように今後、精進いたします!



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by youyounote | 2017-04-26 02:04 | つれづれ | Trackback