紀友則の歌のごとく。

百人一首のなかで暗記している歌のひとつに、紀友則が詠んだ下記があります。

ひさかたの ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

現代語に訳すと、、、

「こんなに暖かい日差しが照る春の日に、(桜の)花はなぜそんなに急いで散っているのだろう?」みたいな感じでしょうか。

きょうの東京は強い風が吹き、時折、パラパラと小雨が降って……。
そのたび、花びらがはらはらと物悲しく散っていました。

そのとき、紀友則の歌を思い出したというわけです。
だって、「なぜそんなに早く散ってしまうの? もっとのんびりして行ってよー」と思ったから。

けれど、昔の人は「もののあはれ」とよく言ったもので、その散りゆくさまに深遠なる「日本の美」を感じました。

そしてこんな風に言われている気もしたのです。

あなたは、あなたのいる場所で美しく輝けるように努力しなさい。
それができているか、また1年後、見に来るわね――。

「また来年会えるんだ」と考えれば、桜が早々に散ってしまうことも前向きに受け止められる。
そんな気がしました。(なんて、だいぶんつよがっているけれどね。笑)

でもでも……できるならばもう少しだけ、ゆっくりと長く、目と心を楽しませてほしいものです。

▼名所に行かなくても、半径1キロの世界にも美しい桜の風景が広がっています。ちなみに、これはおととい撮った写真です。

ああ、春って本当にすばらしいシーズンだ!

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by youyounote | 2015-04-01 22:48 | つれづれ | Trackback

熊本出身のライター・作家、高倉優子の仕事や日々のこと。エンタメ系インタビュー、エッセイ、書評等を執筆する。著書に児童書『学校犬バディ いつもいっしょだよ! 学校を楽しくする犬の物語』(角川つばさ文庫)がある。読書会「東京女子書評部」主宰。アンアンウェブ 公式アンバサダー。「本棚ダイアリー」連載中。youyounote@yahoo.co.jp


by 高倉優子