「劇団四季 FESTIVAL! 扉の向こうへ」。
汐留の電通四季劇場「海」で開幕したばかりの「劇団四季 FESTIVAL! 扉の向こうへ」を観てきました。
サイコーでした! ただただ、そのひとことに尽きます!
「劇団四季の現在と未来」さらには、「旧年を振り返り、ニューイヤーを寿く(ことほぐ)」をコンセプトに、これまで劇団四季で上演されたミュージカルのなかから、とくに人気のナンバーを、ダンスとともに披露する……そんな贅沢すぎるショーなのです。
冒頭で、あるファンの手紙が紹介されました。
手術後でまだ体調が万全じゃない母親とふたり、福岡から2泊3日の観劇旅行に来ている娘さんがお母さんに送った手紙。
こうして一緒に観ることができて嬉しいです、といったことが柔らかい文章でつづられていました。
もう、そこからすでに号泣ですよ、わたし(笑)。
だって、今年9月に福岡で母とふたりで『キャッツ』を観たばかりなので、「ああ、またお母さんと一緒に観に行けたらいいなあ」と、思ったりして……。
その後、モチーフになっている「扉」がひとつひとつ開いていき、『赤毛のアン』の「私は私で良かった」や、『リトルマーメイド』の「恋してる」、来年5月に開幕する『アラジン』から「ホール・ニューワールド」、さらには『キャッツ』メドレーなど、
「知ってる知ってる!」「聴いたことある!」「わあ、大好き!」という名曲のかずかずが、次から次へと披露されていきます。
「豪華だ! 豪華すぎる!」と思いながら、心が感じたまま、泣いたり、笑ったり、歌ったり、手を叩いたり、客席の床をちいさく踏みならしてみたり……(笑)。
2時間半、思う存分、楽しませていただきました! あー楽しかった!!!
そうそう劇団四季の舞台を観るたび思うんですが、どの曲も日本語がきれいなんです。
翻訳のしかた、音への乗せかた、発音……と、すべて計算され尽くされているから、スーッと耳に入ってくるんですよね。
ときどき、海外ものを日本語化した作品を観ていて「んん? いまなんていったの?」などと思うことがあるけれど、劇団四季の作品はどれも、そういうことがまったくないのです。
それって、簡単なようですごく技術のいることだと思うんです。
さすがは、ロングランという概念がなかった日本に、ロングラン、そしてミュージカルを観るという習慣を根付かせたカンパニー!
構成・振付・演出は、劇団四季のトップダンサーにして、『キャッツ』をはじめ、さまざまな人気ミュージカルを担当した振付師の加藤敬二さん。
すばらしい才能。日本の宝です!
今年は加藤さんに、取材させていただくことができ、そして今年最後の観劇としてこの演目を観ることができて、ほんとうに幸せでした。
▼パンフレットには、加藤さんのインタビューも!
雑誌「Hanako」の編集ライターだったころ、ご一緒していた(わたしはBOOK欄を担当していた)演劇ライター・伊達なつめさんがインタビュアーを担当されていました。なつかしい〜。
このショーは、劇団四季のファンにとっては、いいところ取りの福袋みたいなもの、まだ作品を観たことがなく「何から観よう?」と迷っている人にとっては、はじめの一歩を踏み出すきっかけになるものだと思います。
すきだと惹かれた曲のミュージカルを観に行けばいいんですから……。
わたしは『キャッツ』の「メモリー」を聴くと、琴線に触れて「ツーッ」と涙があふれてしまうんです。そしてその後、やさしい気持ちが満ちてくる!
だから、何度も聴き、観に行きたくなるのでしょうね。
というわけで、来年2月1日まで開催されているので、ちらっとでも興味が湧いたかたはぜひ観に行ってほしいです。
だってわたし、観終えたあと力が湧いてきて「来年も頑張ろう。一生懸命、働こう!」と思いましたから♪(回し者ではありません!笑)
というわけで、詳細やチケット情報はこちらです。http://www.shiki.jp/applause/festival/