わたしはライター。
ただし、いまでも「わたしはライターです!」と声を大にして言えない自分がいます。
「あのー、そのー、えっと、ちょこっとだけ雑誌やウェブに文章を書いたりなんかしています。あはっ」と言う程度(笑)。
だってね、外国に行ったらライターって職業は「Wow! So Nice!」とか言われちゃうくらい人気なんですよ。
何度か、そういうリアクションをされて、たいへん申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
『セックス・アンド・ザ・シティ』の主人公のキャリーだって、「あたし、ライターなんです」って言ってるし。=作家みたいな感覚なのかなあ。
まだまだ、ライターが天職だなんて胸を張って言えるレベルではないし、勉強中ですが、ひとつだけわかっていることがあります。
それは、この仕事が大好きってこと。その想いは揺るぎなく、ずっと変わりません。
いろんな人に出会わせてくれて、いろんな場所に連れて行ってくれて、いろんなことを考えさせてくれて。
それなのに、お金までいただけるんですから! ほんとうに「よい仕事に出合えて、幸せもんだな」と日々思います。
とはいえ、イヤなことだってありますよ~。
心が通じ合えない編集者、自分勝手な内容の本を作りたいと言い張るわがままな著者……。
でも、そういう人たちがいるからこそ、わたしのことを買ってくれたり、本当に人の役に立つ本を作りたいという人の存在が際立つのも事実。
ムダなことってないんですね、ほんとうに。
いま、ある書籍づくりに携わっています。
すごく意味のある本で、書かせていただけていることがとても幸せです。
まだまだ完成には程遠いけれど、手にする方たちの役に立てるよう、そして素敵な著者さんの代弁をすべく、しっかり書かせていただこうと思っています。
そういうことを積み重ねて、いつの日か、胸を張って「わたしはライターです!」って言える日がきたらいいな。うん、その日まで日々精進しよう。
▼自分がお手伝いした本が書店に並ぶと、本当に嬉しい。ほんの少しでも、世の中の(誰かの)ためになるものを作りたいです。