1年生の記憶。
この間、オギャーと生まれて、ヨチヨチ歩くようになったと思っていたら、
もう小学生だなんて。
人のうちの子の成長は早いというけれど、身内だって早いなと思う。
彼が通っているのは、わたしや妹が卒業した地元の小学校。
わたしたちが学んだ古い校舎に甥っ子がいると思うと
なんだかちょっと不思議な気がしてしまう。
幼稚園からの友だちもいるし、先生も優しいかたのようで
学校自体はとても楽しいみたい。
ただ、学校まで少し距離があるので、通学が大変。
朝起きると、コンディションによっては泣き出してしまうそうだ。
「ひとりで帰ってくるのが寂しいよ」と。
それを聞いて、自分が1年生だったころを思い出してみた。
寂しかったっけ?
いや、そういう記憶がまったくない。
忘れてるだけだろうか。
ううん。やっぱり平気だった。
逆に「きょうも学校、嬉しいな!」と思っていた気がする。
でも、こればかりは個人差もあると思うから
彼なりのゆっくりした速度でいいから、慣れてほしいと思う。
とはいえ、すごく気になるのです。
「きょう、かなたは泣かずに学校行けたかな?」って。
「楽しい1日だった!」って思ってくれてたらいいな、って。
遠く離れた伯母にできることは何だろう?
考えた結果、絵本を送ることにしました。
『大きい1年生と小さな2年生』です。
背は高いけれど泣き虫のまさやと、小さいけれどしっかり者のあきよ。
1年生の男の子と2年生の女の子、ふたりの友情と、冒険と、成長の物語。
1970年に発売されて以来、ずっと読み継がれているベストセラーです。
まさやと同じ、泣き虫のかなた。
でも、まさやのようにキッカケがあればきっと強くなれるはず!
物語の力を借りて、かなたが何かを感じ、少し成長してくれたらいいな。
なんて思ってたら、妹から連絡がありました。
「かなたのことを応援してくれる4年生と6年生のお姉さんがいるのよ」と。
6年生のお姉さんは毎朝一緒に学校に行ってくれるそうで、
4年生のお姉さんは、帰りに校門前で待っていてくれるのだそうだ。
ふたりとも、手をつないでくれるんだって。
キューッと胸が熱くなった。
本当に本当によかったね、かなた!
子どもだって大人だって、誰かに助けられて生きていくもの。
子どもから、気づき、学ばせていただくことってすごく多いな。
まだまだ成長過程の、大きいオトナのわたし(笑)
伸び幅は限られているかもしれないけれど、一歩ずつ進んでいこう。