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考える人。

斎藤和義さんの反原発ソング『ずっとウソだった』が話題ですね。

彼なりに考え、行動した結果があの歌だったのだと思うし、
影響力のある人が何かやることで世界が変わっていくのなら
それは意味のある行為かもしれない。

でも、なんだかちょっと「後だしじゃんけん」のような気がして
心で受け入れられないわたしです。

「ずっとウソだった」って知っていたのなら、
もっと声を大にして「危ないよ」「真実を知って」と伝えてくれたらのよかったのに。

なんとしてでも止めてほしかったのに。

こういうことが起こってから、「ほらね、やっぱりだぜ」っていわれても、
「そんなの全然知らなかったよ」って思う。

もちろん、知らなかった自分が一番悪いのだけど。

わたしたちはこれまで、テレビを見て、ヒーターに当たって、パソコンをつけて仕事して。
電気のおかげで文明的に暮らしてきたんだし、
反原発派の人たちだって、同じように電気を使って暮らしてきたわけでしょう?

そう思うと、どうしても腑に落ちなくて。
(もちろん原発がいいという話ではなく)

いきものがかりの水野さんがツイッターで
「斎藤さんの音楽は好きだけど、『ずっとウソだった』はキライです」とつぶやいていた。

大胆なつぶやきは案の定、いろんな人から大反撃にあって、
誹謗中傷を浴びせられていました。

だけど素直に感じた気持ちを、そのまま発言した彼の行動には意味があると思う。
斎藤さんが動いたこと、同様に。

いろんな意見があって当然だし、誰か正しくて誰が間違ってるなんてことはいえません。

だからこそ、誰かの言葉を鵜呑みにはしたくない。
考える人でありたいし、ブレない意見を持っていたい。

今回の出来事を通じて、あらためてそう思ったのでした。
by youyounote | 2011-04-10 17:25 | つれづれ | Trackback