届いた荷物、届いた愛。
長々と携帯を使うのは気が引けるので、短い時間ではありますが、
家族の声を聞くとホッとするのでありがたいです。
自由人でマイペースな姉は元来、電話もメールも苦手なタイプ。
だからあんまり交流していなかったのですが、今回ばかりは心配になったらしく
「何か送ってほしいものがあったら知らせて!」と連絡がきました。
やった、ラッキー。甘えちゃおう♪
「気持ちが落ち着くようなリラックスグッズがいいな~」と、生活必需品ではないものをリクエスト。
すると、「安心して眠れますように」とアロマオイル(ラベンダーなど)を選んで送ってくれました。
子どものころはケンカばかりしていたけれど、伝わりました、姉の愛。感じました、血の重み。
リタイヤして比較的、時間のある父は、「優子を救おうキャンペーン」(笑)を実施中。
地元のスーパーや酒屋さん、量販店など、水を求めて走りまわっているそうです。
ある日、「500ミリのペットボトル、10本くらい買えたけん!」と
ハイテンションで電話をかけてきたかと思ったら、
「すまん、あれ、スポーツ飲料だったみたいで……」と打ちひしがれた声で連絡がきたりする。
ふだん買い物なんてしないから、わからないんだろうな、お父さん(笑)
「いいよいいよ。水道水、ごくごく飲んでるから!」と言ってみるんだけど、
また翌日には、「おひとりさま2本まで」の水を求めて旅に出ている様子。
父なりにわたしのためにできることを、必死でやってくれているのだと思います。
子どものころ、父は本当に怖く、家のなかで絶対的な存在でした。
いわゆる亭主関白タイプ。おかずも一品多いし、チャンネル権も独占してて。
抱いてもらったり、遊んでもらったり、甘やかされた記憶もありません。
だからいま、めいっぱいの愛を注ごうとしてくれているのかもしれない。
父なりのやり方で。
そう思うと、「大丈夫だから、そんなに無理しなくていいよ」と言えない自分がいます。
それは父の愛を拒絶してしまうことになるから。
甘えるのも愛なんですね。深いな、愛って。
(ちなみにですが、九州の飲料メーカーの多くは被災地に水を送っているそうで、
品薄なのは、買い占めだけが原因ではないようです。
まずは被災地へ! という気持ちは九州でも同じ。すごく嬉しいです)
そんな父が「情報が命だからな!」と買って送ってくれたラジオはバッグの中に入っています。
「いつも持ち運べるよう、小さくて、ちょっとよかやつば買っておいたけん」とのこと。
ははぁ、ありがたく使わせていただきます。
ラジオを聴くたび、アロマを嗅ぐたび、声を聞くたび、家族の愛を感じる日々。
その愛をパワーにして、わたしはわたしのできることをコツコツやっていこう。
愛を循環させていこうと思います。