ダンナ教の信者
いわし雲を見上げて、「今夜はサンマにしよっ」と思う回数が増えました。
(イワシじゃないんかいっ!って突っ込んでくれたアナタ、ありがとう☆)
日本の秋といえば結婚式のシーズンですね。
結婚ブームが落ち着いたジェネレーションとしては
「結婚式へお呼ばれ」的なことは少なくなったのですが、
この1、2年でまた増えるんじゃないかと予想中。
あの子にこの子に……っと。
結婚式に出席するのってお金はかかるけど、楽しいから待ち遠しい!
(人の前に自分がやったら?って突っ込んでくれたアナタ、またまたありがとう☆)
それで結婚といえば。
結婚している人の話を聞いていて「うらやましい!」と思うパターンと
思わないパターンが、最近はっきりしてきました。
既婚者でも「自分」を持っている人の話は素直に楽しく聞けるんです。
でも「うちの旦那さんが○○が好きっていうから、私も影響を受けてさ」とか、
「こないだ旦那さんとお食事に行って、そのあと○○して……」とか。
話の内容が旦那さんとのことオンリーだったり、
旦那さんから受けた影響がその人のアイデンティティになってたり、
どれだけ旦那さんを愛し、愛されているかをとうとうと語られたりすると
「話、つまんないなー」と思う。
逆に、「うちの旦那さん、散らかしの名人で叱ってばかりいるわ」とか、
「女の子とメールしてて私にバレてないと思ってるの。バカよね」とか、
軽めのグチを聞くと、
「なんだかんだいっても仲良しなんだな」「愛してるんだろな」って
ニヤニヤしちゃう。
なんでしょうね。この心理は。
自慢されると「別に」って思っちゃうアマノジャク体質だから?
謙虚さを美とする日本人のココロに反するから……?
まあ、ひとつにその話し手のキャラクターや関係性もあるかも。
大好きな友だちがのろけてたら「このこの~!」って嬉しく聞けるし、
ふたりとも「ステキ☆」と憧れるようなカップルだったら、
「よし、参考にしようっ」と身を乗り出して聞けるだろうし。
ああそっか!
興味の持てない人の話だから、よりつまらなかったんだ。
なるほど~。
そういえば大好きな作家・中島たい子さんも著書『結婚小説』のなかで書いていたっけ。
「とにかく、結婚するとダンナ教に入信したみたいになって自分がなくなるじゃん。
あれがヤなんだよね。私は彼氏や夫がいても一人でいる時間が欲しいし、
お互いに自分の世界を持ってて勝手にやってる感じが理想だな」
同感です、中島さん!!
こんな名文も“ダンナ教”に入信している人の心には響かないんだろうなあ。
ま、いいか。
次からは軽~く聞き流すことにしようっと。