ハワイ島からのメール
不定期で届くメールには、
わたしが知らないような「アメリカの日常」がつづられていて、いつも驚いてしまいます。
たけしさんはハワイ島在住の日本人です。
わたしがハワイ島にプチ遊学していたときに出会いました。
「どうやって英語を勉強したかって?」
わたしの質問に対し、たけしさんはいたずら小僧のように目を細め、
ちょっと得意そうにこう続けました。
「新聞に広告を出したんだよ。“外国のかたに日本語教えます”って。
お金をもらいながら、英語まで習得したってわけだよ」
たけしさんはそうやって英語を身につけ、大阪からアメリカに渡る船に乗りました。
まだ1ドルが360円の時代です。
旅立った理由は「世界が見てみたかったから」。
好奇心旺盛な青年は、アメリカで出会った日系人女性と結婚し、
さまざまな仕事と引っ越しを経て、現在はハワイ島のコンドミニアムで暮らしています。
湧き上がる好奇心は、壮年を迎えた現在も衰えることなく、
政治、経済、対日関係……とさまざまな視点から切り取ったニュースを、
解説するかのようにメールしてくれるのです。
ちなみに、本日のメールにはこんな一文が。
「昨今、米国で鳩山首相はLOOPY(おばかさん)と呼ばれていて残念です」
時事を知るだけでなく、生きた英語の勉強にもなるので、
たけしさんからのメールが待ち遠しいわたしです。
ちなみに、奥さまのハナエさんはわたしにウクレレの楽しさとともに
人生の楽しさを教えてくれた人。
こんどは、ハナエさんとの思い出もつづってみたいと思います。