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道尾秀介さん

今日は角川書店にてミステリ作家・道尾秀介さんの取材でした。
『球体の蛇』という、いわゆる“干支シリーズ”にあたる作品についてです。

「ウソ」をテーマにした物語で、初のノンミステリといってもいい内容。
ノンミスといっても、先の読めないドキドキ感のある展開はいつもながらに健在です。
さすが、若手実力派の道尾さん。読ませる!


「青春」という季節にはキラキラしたイメージがあるけど、
じつはままならぬことがいっぱいで苦しい日々でもあったなあ。
戻りたいけど、戻りたくない……。もう戻れないからこそまぶしいのかも。

そんな思いが去来する、ちょっぴりビタースイートな長編です。
ある種「恋愛小説」とも呼べるかも。切ないのよね。
わたしとしては、これまでの作品の中で一番スキ。おすすめです!


作中にサン=テグジュべりの『星の王子さま』が出てくるんだけど、
触発されて、読み返しているところ。


ちょうど「砂漠にまつわる本」でも紹介したばかりだったし、
なんだか、王子さまに深い縁を感じてしまいます。


こういう何回も何回も読み返したくなる小説って、人生の財産ですね。
by youyounote | 2009-11-04 22:25 | お仕事 | Trackback